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6月13日 ハンディキャップ・エリア

 まさかHエリアで明らかになるとは思わなかったが、やはり俺のCreatureの能力は突出していた。最初にそれに気づいたのは、エサの選別を見ていたときだ。
 「幼稚園」とも称されるHエリアでは、他のCreatureに喰われる危険がない反面、捕食による急激な成長も望めない。ただ、用意されている栄養価の低いエサを喰うことしかできない世界だ。
 そんな中で、俺のCreatureは確実に「よいエサ」ばかりを選んでいた。他者を出し抜くかのように著しい成長を遂げ、孵化して三〇時間のうちにHエリアから出る資格を得たのだ。
 もちろん、すぐにセカンド・エリアへの扉を開いてやった。こんなぬるま湯のような世界に長居をするつもりはない。俺は「無敵因子」の優秀性を証明しなければならないのだから……。
 レコードを調べてみたところ、俺のCreatureの成績は、Hエリアクリアーの最短記録に七時間ほど及ばなかったそうだ。しかし、相手が「成長」の因子を組み込んだCreatureだということを考えれば、むしろこの程度の差しか開かなかったことの方が驚きだといえる。これも「無敵因子」の効果の一つなのだろう。
 この先、実に楽しみだ……。

>>>6月14日